1000円カット理容室として評判のQBハウスが、料金を1,080円から1,200円に値上げすることになりました。
来年2月1日(2019年2月1から)ということです。
理由は運営に必要な人材(社員としての理容師)の確保が難しくなってきていることだそうです。
この値上げはいったい誰のためなのでしょうか。
社員として働く理容師さんの立場から、そして私自身が利用していたので、利用者の立場からの感想を書いてみましたので一読ください。
人材さえ足りればやっていけるビジネスモデルなのか?
人手不足が理由ということは、仮に人材が確保できれば、この「1,000円床屋」スタイルは、ビジネスモデルとして成り立つと言えることになります。
そして、人手不足であっても1,200円で営業するならば現状をキープできるということにもなります。
QBハウスの求人状況はどうなっている
現状の店舗数で人手が足りなくなると予想するにしても、店舗数を増やすに当たって理容師が足りなくなると考えるにしても、値上げは理容師を引き止めるためと求人のための賃上げのためと予想します。
人材確保を賃上げの理由とするならば、そういうことになるでしょう。
そんなことを考えていたら、QBハウスが理容師(社員)の求人を出しているか気になってきたので調べてみました。
QBハウスのホームページを覗いてみると、私は知りませんでした。運営元のQBネットホールディングス株式会社は東証一部上場の企業です。
そして、このホームページに出ている求人の内容を一通り読んでみると、社員の福利厚生もしっかりし、固定給も残業代もあり休日も選べ、定年もないそうです。
理容師を目指した人が、全員が理容室、美容室をもてるわけではないのですから、QBハウスのようなサラリーマン待遇の理容師を雇う会社は必要でしょう。
評判は、目指すポジションによって違ってくるでしょうが、社員として安定したいという理容師さんには良い選択でしょう。
月給は、
東 京:183,000円
名古屋:170,000円
大 阪:174,000円
福 岡:170,000円
これは手取りなのか、社会保険料を引く前の額面なのかはっきりしないのですが、美容師、理容師としてこの金額が良い方なのかそうでないのかは私には分かりません。
個人的には、ずいぶん安いような気がします。
とはいえ、定年もなく、昇給もあることを考えると妥当なのかもしれません。
定着率は91.9パーセントというのがちょっとした売りポイントになっています。
しかし、採用率は低く、18%です。
人材不足は、優秀な理容師が不足しているという意味なのですね。
ホームページを見る限り、少し前によく聞いた美容師業界、理容師業界の古い感じのブラックなイメージとは違うようです。
(昔の美容業界は「修行」的な側面がありました。)
しかし、どんな仕事でも同じですが、その仕事を一生やり遂げると考えて、
- 家一軒
- 妻
- 子供2人
- 車1台
- 犬1匹
- 猫1匹
というのを全てクリア出来る美容師さん理容師さんはどれぐらいいるのでしょうか?
QBハウスに限らず、美容師、理容師に限らずですが、上のような幸福をつかめるのなら良い条件と言えますが、雇われているだけでは、今の世の中では難しい状況です。
もっともっと大きな成功を夢見るなら、QBハウスを足がかりに何かを起こさなければならないでしょう。
ちなみに私は理容師ではありませんが、上のような幸せを何1つ叶えていません。
犬猫の代わりにカメが1匹いるだけです。
QBハウスであなたはどんな注文をする?
QBハウスを利用していると、めったに見ませんが、やたらと注文が多いお客がいます。
QBハウスで、まるで有名美容室に来たかのようにああでもないこうでもないと注文している兄さん。
「おい!ここはQBハウスやぞ!なに勘違いしてんねん。」
と言いたくなります。
実際、理容師さんはどんな気持ちなんでしょうか?腕の見せ所だと張り切る場面なのでしょうか?
それとも「なんだこの客は?!」と、呆れているのでしょうか?
ぞんざいには扱えません。QBハウスの評判を落とすわけにはいきませんから。
私はと言えば、
私:「耳がはっきり出るくらいで…。」
理容師さん:「それに合わせて上の方も自然な長さで〜」
私:「はい。」
カット中、鏡で後を移されて、
理容師:「こんな感じで」
私:「はい」
これだけ。
こんなお客でいいですか?QBの理容師さん。
モチベーション下がっちゃいますか?
QBハウス利用者は耳毛に気をつけよう
QBハウスではカットだけで、顔剃りはしません。
もちろん、耳毛もカットしません。
耳毛といっても、耳の穴の毛ではありません。
耳たぶの毛のことです。
おっさんになると耳たぶにも毛が生えたりします。うぶ毛じゃなくて太い毛が生えたりします。
私は生えます。(涙)
これは気にして自分で剃りましょう。
眉も気にするなら自分で整えなければなりません。
でもそんな人は美容室に行くか。
最寄り店が閉店したのでちょっと遠い店舗にいってみた
最寄りのQBハウスが閉店になりました。
その店舗では、偶然か年齢に合わせてか分かりませんが、いつも同じ理容師さん(おっさん)が髪を切ってくれていました。
閉店になってしまったので、5駅ほど遠くのQBハウスに行ってみました。
すると出てきたのは、閉店になった店にいたおっさんの理容師さんでした。
あれれ、おっさんも移動になったのか。
おっさんが私を覚えていたかは知りませんが、
「おお、わざわざこっちまできたのか!あんたもQBハウス好きだな〜」
と思ったかは分かりません。
おっさん理容師さんは60歳前後です。
QBハウスは、人材不足。おまけに定年なし。
よかったね、おっさん。