まったく気づいていませんでした。
私自身が、怒られると笑ってしまう人間だったなんて…。
厳密に言えば、声を出して笑うわけではなくて、怒られたり注意を受けたりした時に、無意識に笑顔を作っていたのです。
今回の件で色々と考えさせられました。
結論は、怒られた時は、やっぱり笑わないほうがいいということです。
怒られて笑い顔になっている自分に気づかされてハッとした。
「なんで笑うの?」
「笑うな!」
「人が真剣に話してんだから失礼でしょ。」
たて続けにそう言われて、ハッとしました。
まったくの無意識に、人の話を聞きながら、私の顔は笑っていたのです。
慌てて手で口を覆いましたが、その手のひらの感覚でもまだ、口角が上がっているのが分かりました。
必死に真顔に戻して、注意をくれた相手の顔を見ました。
ホントに今まで意識していませんでした。
「オレ、人が真面目に話している時、ニヤついていたんだ。」
これはいかん。
私に忠告した男の真摯な目を見て、ヤバいと思いました。
だからと言って、私がいつも、人に注意を受けた時や怒られた時に顔がニヤついているわけではありません。
というより、いい歳して、怒られたり、注意されたりする機会が滅多に無くなってしまったので意外でもありました。
なので、今回「笑うな」と抗議を受けたことで余計に自分にショックを受けたのです。
怒られて笑うのはどんな時(私の場合)
今回、私はなぜ、怒られて笑ってしまったのか、自己分析してみます。
あなたの体験と比べてみてくださると嬉しいです。
怒られてニヤついてしまったわけは、
怒って(注意・指導)してきたのが、自分より歴の短い人間だった。
私に怒ってきた(ミスを指摘して注意をくれた)男は、私より歴の短い人間でしたが、現在はその現場でリーダーを務めています。
私の立場は、まあ部下みたいなものでした。
しかし、私は心の片隅に「後輩に指導されちゃってる自分」という情け無さの混じった感情がありました。
それが、「苦笑い」となって顔に出てしまったのだと思います。
怒ってきた事例が、相手と私が思う重要度に開きがあった。
私が怒られた事案は、かなり初歩的なことでした。
正直、他の人が見たら、私のやり方でも別に問題ないと思えたかもしれません。そして私も…。
しかし、その男はリーダーとしての責任から、正しいと思った方法を私に指導してきました。
それはリーダーとしての正しく、そして立派な姿勢です。
しかしその時、その件は、私には「とてもちっちゃなこと」に感じてしまったのです。
私は「こんなことで、そんな大げさな…。」
という感情が湧いてきて、結果「苦笑い」です。
私は「分かってるよ、こんな事でいちいち怒んなよ!」などと言って争いごとになるのが苦手な人間なので、結果、私が「笑って許して」状態になったわけです。
怒ってきた人間に対して、「楽しく仕事をしようぜ」という気持ちが顔に出てしまった。
そこに、他社の人間やお客、利用者などはおらず、「内輪」だけの人間しかいなかったので、仲間うちで「わいわい」したい気持ちが顔に出てしまった。
しかし、私に注意した同僚はそうではなかった。
その男のほうが正しかったです。はい。
こんなちっちゃなことで、たいそうな講釈たれるなよ、という思いが顔に出てしまった。
怒られたその事例が、とても小さな事だったわりに、随分と長々と熱弁を振るってきたので、私はちょっと辟易してしまった。ゆえの苦笑い。
はい、私、社会人失格です。
こんなちっちゃなことで、注意されるなんて、俺としたことが…。という苦笑い。
怒ってきた相手に対してではなく、自分に対して「ああ、そうだった。あんたのいう通り。俺としたことが…。
という自嘲の笑い。
おい、この仕事、そんなしかめっ面してやってたら楽しくないだろうに、楽しくやろうや。という思いが顔に出た。
仕事だって、できれば楽しくやりたいと私は思うのですが、実社会ではそうはいきません。
笑顔でいれば、仏頂面でいるよりも幸福ホルモンが多く分泌されます。
笑顔でいれば、副交換神経が優位に働き、リラックスできて、IQも下がりませんから、良いアイディアが出て視野も広がるはずなのです。
しかし、98年ワールドカップでは、城彰二選手が、笑顔でプレーして批判を浴びたことがありました。
やっぱり気持ちが前面に出ていないと真剣さが伝わらないのが人間ってものらしいですね。
ここは、職種によって、笑顔が活きる、笑顔は必要ない、を使い分ける必要がありそうです。
そして、人からの注意やコーチングを受ける時は、親しい人でも「笑わない」で統一したほうが良さそうです。
真摯な態度で受け止め、その後で、爽やかな笑顔を作れば印象もアップするでしょう。
相手の話し方が、多少コミカルだったので、笑顔で聞いてしまったら、相手方が本気で私に指導していた。
私を怒ってくれたその同僚は、キャラが、いくぶんコミカルな人だったので、話始めの部分で、私は明るくさら〜っと「あ〜、そうだね、了解!」ってな感じで、笑顔でその話を終わらせようと思ったのですが、相手はマジだったのですね。
で、「なんで笑ってんの、笑うな!」になってしまったわけです。
笑顔の種類が大事。にやけ顔はダメ
なんの話でもそうですが、人が話している時は、にやけ顔はダメです。
私は、心の中に「反論」が少しでもあると、にやけ顔になってしまいます。
「渋々受け入れます。」を表情で表現すれば、私の場合、「にやけ顔」に無意識になっていたのです。
直せんのかな、この癖。
爽やかな笑顔ならまだいけるが
これが、爽やかなイケメンが、怒られてもカッコよく、目を輝かせた笑顔で、「ハイ、自分らしくありませんでした!」
なんて、言えたら、「笑うな!」なんて言われないかもしてませんね。
でも、そんなヤツいねーよ!(爆)
反論するにしても、注意を受ける時は真顔のほうがいい
相手が、上から自分に対して何やら言ってくることは、ありがたいこともあれば、「それはちょっと違うんじゃないか?」とか「俺のやり方が正解だよ。」
と、思うこともありますよね。
そんな時、相手に反論する時のことを考えても、注意を受ける時は、真顔のほうがいいと思います。
にやけて反論すると、たとえこっちが正しくても、相手が「言い訳ばっかり言うな!」という気分になって、本意が伝わらなくなるからです。
これは、もちろん私の体験です。
反論しても「言い訳」としか思われなくなるのです。
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それでも、笑顔は忘れてはいけない。
真面目な顔が必要な仕事場の場合は、仕方がありません。
しかし、無表情を求められる現場でも心の中は、楽しさによってできる笑顔でいたいものです。
笑顔は、脳科学的にも心と体にとても良い影響を及ぼすからです。
怒られる時は、笑わずに、それ以外の時はTPOを考えて、どんどん笑顔を作っていきましょう。
ツライと笑ってしまう癖
一説には、怒られた時の不快感から逃れる目的で、無意識に笑顔を作り、脳内にセロトニンという安静に作用する神経伝達物質を分泌させている。
という見方もあります。
これに近い話では、昔、テレビで聞いた記憶があるのですが、タレントの榊原郁恵さんが、芸能人運動会か学校の行事か知りませんが、長距離走がツラくてたまらないのに、ツラいほどなぜかニコニコした顔で走ってしまう。と言っていました。
わかるなぁ。
私もこれに当てはまるかも。
私の体験談、あなたの悩みの参考になったら嬉しい限りです。
あなたの場合はどうでしたか?