昭和40年代、50年代、少年が憧れた自動車には皆、クロムメッキの輝くバンパーが付いていました。
スカイラインも、セリカも、フェアレディZも、コスモスポーツも…。
今回はトヨタ車に注目して、懐かしいメッキのバンパーがいつ頃に姿を消したのか調査してみました。
現行のトヨタ車でメッキのバンパーが付いている車種は?
昔、車のバンパーといえばクロムメッキだったはず
いつからでしょう、あの銀色に輝くバンパーが見られなくなったのは。
ところで、現行車で、このクロムメッキのバンパーを採用している車はあるのか?
ちょっと調べてみました。
ん〜、私がイメージしていた往年のシルバーバンパーとはちょっと違うけれどありましたよ、まだ。
トヨタセンチュリー、2013年5月9日にマイナーチェンジした車種です。
そしてトヨタクラウンマジェスタ、2013年9月9日(6代目)。
しかしこれはクロムメッキのバンパーというよりは、お飾りのようです。
結局、トヨタの現行車ラインナップで、昔ながらのクロムメッキのバンパーまたはそれに近い車はセンチュリーだけでした。
トヨタ・センチュリー
そのセンチュリーも純粋にクロムメッキのバンパーが付いていたのは初代?(1967~1996)だけでした。
トヨタセンチュリーは、現役時代の長嶋茂雄さんの愛車です。
ではトヨタの車種で、クロムメッキのバンパーが消えたといっていい時期はいつ頃、そして最後まで残った車種は?
調べてみると2000年11月にイレギュラーな車が約1,000台限定で発売されている、トヨタ・オリジン、そして1996年に100台製作されたトヨタ・クラシックがありました。
トヨタ・オリジン
2000年11月にトヨタ自動車生産累計1億台達成の記念車として1,000台限定で発売したものだが、実際には1,027台とも1,071台とも言われ正確な販売台数は不明。プログレをベースにし、外観を初代トヨペット・クラウン(RS型)のイメージに近づけてドアも「観音開き」としたパイクカーである。プログレとシャーシを共有するアルテッツァやブレビスとも姉妹車である。
トヨタ・クラシック
トヨタの市販車生産60周年記念車として、トヨタテクノクラフトの手によりトヨダ・AA型乗用車をモチーフにしたクラシックモデルとして100台が制作されたがその中でもブラック塗装は5台。生産工程の多くが手作業のため、800万円という非常に高価なモデルとなっている。
私がイメージしていたのは、こういうバンパーですよ。
しかし、このトヨタ・オリジンとトヨタ・クラシックはイレギュラーな記念モデルなので外しましょう。
近年から昔に向かって遡っていきますが、なかなかシルバーメッキのバンパーの車種が現れません。
現代の車はバンパーはボディーと一体化したようなデザインですが、遡っていくと、クレスタやカムリあたりから、バンパーは別物、後から付けるもの感がデザイン的に感じられてきます。
さあ、何年あたりから現れるのかクロムメッキのバンパー。
遡っていきましょう。
GTOの内山田教頭先生の愛車クレスタ
この頃はまだバンパーはバンパー然としていましたが、シルバーメッキバンパーは終焉を迎えていました。
おそらく最後に残ったクロムメッキのバンパーの乗用車はトヨタ・ターセル1代目
トヨタ・ターセル(1978-1982)
1978年(昭和53年)8月 – トヨタ初のFF(前輪駆動)車として姉妹車のコルサとともに販売開始された。両車の違いは細部の意匠と販売店。ターセルがカローラ店とディーゼル店、コルサがトヨペット店の扱いだった(ターセルは二代目からビスタ店扱いに変更)。
トヨタ・チェイサー(初代1977~1980)
トヨタ・パブリカスターレット(初代1973~1978)
↑こういうシンプルなバンパーのほうが、クラシックカーに通ずるものがあってカッコよく感じるのは、私だけでしょうか?
やはり80年あたりがクロムメッキ境界線のようだ。
ここより前の発売、初代チェイサー、スターレット、コロナ・マークII、カローラ、セリカ などなど、どの車種が最後かは、わかりませんでしたが、明らかに1980年を境にクロムメッキのバンパー車は新車から消えたのが分かりました。
見よ!セリカリフトバック2000GT(1970-1977)の勇姿を! クロムメッキのバンパーまぶいぜ!!
追記
クロムメッキのバンパーが高度成長期の車に装着されていたのは、やっぱりアメ車の影響だったのでしょうか?
そんな気がふとしました。
日産(ニッサン)の場合はどうなのでしょう。こちらも調べて見ました。
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