この記事では、3月の終わりにクサガメの子供を購入するために熱帯魚店を探して歩いた時、どのような体験をしたかを書いています。
カメを飼いたくて、ペットショップや熱帯魚店に行ってみようとお考えの方へ、参考になったら嬉しいです。
クサガメの子供を購入するために熱帯魚店を探して歩いた
子供の頃、亀を買っていたのですが当時は十分な知識がなく気がつくと亀のいない生活に戻っていました。
今回こそは、カメを何十年も育てていくぞと誓いをたてて、クサガメの子供を取り扱うお店を探してみました。
なんとなくです。
事前に電話で、クサガメの子供を扱っているか確認せずに、場所だけ調べて直接、ペットショップや熱帯魚屋さんに行ってみました。
ちょっと、水族館に行く気分です。
3月にはクサガメの子供(ゼニガメ)は、お店にいない?
クサガメの子供を購入するために地元沿線のペットショップや熱帯魚店を数店探して訪ねてみましたが、季節柄かクサガメを取り扱っている、店がなかなかありませんでした。
その日、最後に立ち寄った熱帯魚店。
個人営業のこじんまりとした熱帯魚店って、なんだかドアを開けづらい雰囲気を感じます。
店のドアの前に立った時、『見るだけでも歓迎』とでもドアに貼ってあったら入りやすいんですが…。
とにかく、目的はクサガメの購入なので、ガラガラチリリンとドアを開けた。
ペットを購入するには、店主の面接にパスする必要があるようです
熱帯魚店などこんな時でもないと入らないので、いろんな魚の泳ぐ姿を水族館代わりに見物します。
水槽にはクサガメは見当たりません。
店内をひと通り見物し、 カメを探して回った後、店主の親父さんに聞いてみた。
私:「クサガメの子供はいませんか?」
店主:「カメですか」
見ると、レジ横のテーブルの上に、小さなCDケースには入った三匹のクサガメの子供。
900円と値札が付いています。
おお!いるじゃないですか!
私:「購入できますか?」
店主:「まだ、エサの喰いが悪いんでねぇ」
私:(えっ?値札が付いているじゃないですか)「購入出来ないんですか?」
店主:「あと1週間位かかりますね。」
お店を出た後で思いました。
私は店主の親父さんの面接試験にパスしなかったようです。
店主親父さんの頭の中:(コイツに売っても直ぐに死なせてしまう確率100%!ゆえに売らないこと決定!)
まあ、本当にカメを何十年も飼い続ける覚悟があるのかを振り返るきっかけだと思うことにしました。
翌週、別の路線沿線の熱帯魚店とペットショップを3店ほど探して覗いて見ましたが、3店ともクサガメは扱っていませんでした。
最後に訪れた、都内のある熱帯魚店。
店内をひと回りしてみましたが、クサガメの子供は見当たらず。
ダメ元で店主さんに尋ねてみました。
私:「クサガメの子供は扱っていないんですか?」
店主:「ミドリガメならいますよ。」
私:「ミドリガメですか…」
店主:「今、季節じゃないんですよね。」
私:「そうなんですか…」
ここで諦め、店内の熱帯魚を鑑賞していました。
すると、店主が
「日本のカメが欲しいんですか?裏が問屋なので聞いてみますね。」
(※その後、知ったのですが、クサガメも実は外来種だったらしいのです。)
ここでも飼い主としての面接試験があったようです。
店主:「クサガメいますよ。ちょっと待ってて下さい。」
と言って店の裏へは入っていった。
私の背中が余程残念そうに見えたのか、熱帯魚を見る姿が動物好きに見えたのかは分かりませんが、なんとか面接試験にパスしたようです。
直ぐに店を出て行ってたら、そのまま帰宅ということになっていたでしょう。
店主の方はナイスな人で、いろいろ教えて頂きました。
まだ3月後半という事でヒーターは絶対必要と聞いてクサガメの子供、ヒーター、テトラレプトミンというカメのエサを買って帰えりました。
ここで分かった事は、ペットを買う時は、先に知識を頭に入れた上で、永遠に飼い続けるという意思を持って、お店に向かい、面接を受けるつもりでお店に入りましょう。
という事でしょうか。
今、思えば購入するまで時間がかかって良かったと思います。
追記)2019年4月現在、亀は3倍の大きさを軽く超え、元気に育っています。
大きくなりすぎて心配になる程です。(笑)
クサガメは自然の中に放してはいけないのか?
最近では、クサガメも外来種であることが、ほぼ分かっています。
18世紀末に日本に入って来たらしいのです。
私が少年の頃、野球をやっていて、草むらまで飛んで言ったボールを取りに行って、草むらの中をガサガサやっていた時に、どデカいクサガメがいたのを憶えています。
最近では、多摩川に釣りに行くと、ミシシッピーアカミミガメやクサガメがよく甲羅干ししています。
クサガメやミシシッピーアカミミガメが、もしそこにいなかったら、代わりにその場所に日本固有種のイシガメがいるようになるのだろうか?
街に近い平野部では、そうはならないような気がします。
イシガメは、もっと上流の水の綺麗な所にいるイメージです。
しかし、やはり外来種を野に放つのはいけません。
ペットとして飼っていたならなおさらです。
でも、幼い頃から身近な存在だったクサガメが外来種だったなんて寂しいですよね。
最近よく行われている溜池の水抜きでもクサガメは回収されているようです。
クサガメを飼う時は、最後まで、(孫、ひ孫に、飼育を託すつもりで)飼うと覚悟しましょう。
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